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読了目安:13分です -2024.10.10-

こんにちは。

今回は、正座です。

正座そのものができる様にまたなりたい、というより

正座をしても膝に痛みが出ない様になりたい

といらっしゃる方は多いです。

 

細かく状態を言えば膝は奥深い箇所ではあるのですが、今回は分かりやすく、よく皆さんに見られる状態を一つ挙げて書いていきます。

 

0:「正座ができない」と「しゃがめない」は状態背景が異なる

はじめに。

皆さんのニーズで多い「しゃがめない」について触れます。

(私の所で膝お悩みトップ3は正座・しゃがむ・階段ですね)

正座もしゃがむ動作も膝関節を完全に曲げることには変わりないのですが、足関節が関与するかどうかにより状態背景は別物となります。

上の絵の足首をよく見てみてください。

しゃがむ動作の方は、足首後方部分の伸びが最大になります。

しゃがむ動作の時は、

・膝関節だけでなく足関節の可動域も重要

・股関節も最大限曲げる

・しゃがむ動作時は膝関節を完全に曲げると同時に足関節も完全に曲げる(底屈)必要がある

ということです。

1:「正座が出来ない」まずみて欲しいのは表層の伸び

膝関節の痛みで皆さんがまず思うことは軟骨や靭帯の問題かと思います。

勿論、軟骨も靭帯も問題となっている場合もあります。

 

ですが。

 

まずチェックして頂きたいのは、

表層や周囲組織が骨の動きに合わせて十分に伸びているか

です。

 

正座は、

膝関節を完全に曲げた状態で全体重をかける、

体勢となります。

上記の左図、黒線部分が最大に伸びた状態、そこから更に圧を加えて伸びを促す体勢、とも言えます。

 

筋肉が最大限伸びる必要があることは勿論のこと、

筋肉周囲にある結合組織も同時に十分伸びる必要があります。

立位から正座になるには。

下図の黄色部分の分、

膝頭の周りの組織を筋肉含めて引き伸ばす必要があるのです。

 

2:膝頭周りの組織

一つ一つ細かくみていくと、単純な構造の関節の為、結構な数の筋肉や組織があります。

筋肉:股関節と足関節の動きが連動しやすいように筋肉は関節を跨いで走行しているものが多いです。

靭帯:左右へ体重が流れないように、捻りがかかりすぎないように靭帯も複数あります。

結合組織:骨・筋肉・靭帯の隙間を埋めるのが結合組織です。

(関節包や脂肪組織などもありますが今回は省きます)

 

3:膝頭周辺が十分に伸びない要因

膝頭周辺が十分に伸びないことにより正座が難しくなっている場合。

例えば、

・大腿四頭筋の伸びにくさ

・大腿四頭筋のそれぞれの筋肉の隙間の滑りの悪さ

・大腿四頭筋とハムストリングスの隙間を埋める結合組織の滑りの悪さ

・膝関節の隙間を埋める結合組織の滑りの悪さ

・膝蓋骨の動きをスムーズにする

・ハムストリングスと下腿の筋肉の隙間を埋める結合組織の滑りの悪さ

を調整することで改善することが多いです。

(こればっかりは・・・人の身体ですので上記に挙げていない箇所の要因によることもあります💦)

これらの組織が滞りなく

十分に引き伸ばされる&滑りが良い

と、引っかかることなく曲げきることができます。

 

4:まずは膝頭周囲の伸びが十分か?確認する

膝関節は年齢によるものだから仕方がない、と思われがちではありますが、お客さまの施術を通して膝の動きも変わらない方はいないな、と日々感じております。

(O脚が過度の場合はある程度の制限は残ります)

 

身体の組織には変化まで時間がかかるもの、すぐに変化が起きるもの、があります

靭帯は変化まで時間がかかるもので、結合組織(筋膜)はすぐに変化が起きるものです。

 

徒手療法は組織特性により結果が変わります。

一度の調整で変化を感じて頂けるのは結合組織への調整を充分に行なっているからです。

膝へのアプローチも同様で、変化度合いは状態の程度にはよりますが、皆さま可動域に変化がみられています。

 

結果論での見解ではありますが。

変化が起こる現状をみれば見るほど、靭帯や軟骨を疑う前に結合組織の状態、膝頭周辺の伸びはどうかな?とチェックしてみてはどうかな、と思うのです。

 

エコーで詳細に確認できたら恐らく画像でも同様に動きの改善によって可動域の変化を確認できるかとは思います😊

※レントゲンでは筋肉や結合組織の状態は確認できないのです

 

5:調整と同時に使い方を変える必要あり

膝関節の不具合は調整だけでなく、使い方も同時に変えていく必要があります。

足関連の不具合の場合は全て、調整と同時に使い方の変換が必要になります。

 

状態にもよりますが、膝の調整に時間がかかるのはこの要素が一番大きいと思います。

 

調整完了→可動域の広がりを確認できた→じゃあここから更に広げていきましょう!

と思うのですが、これがなかなかうまく進まないことがあります。

 

その理由が。

足が床について体重をかけた瞬間から不具合の箇所に負担がかかり始めるから

です。

 

膝関節の不具合が起こりはじめたきっかけは股関節や体幹の筋力低下・バランスの崩れであることが多いです。

 

可動域を着実に広げていくには(状態をよくしていくには)、

調整直後から使い方を変えて「最大限負荷をかけない使い方をし続ける」必要があるのです。

 

この使い方を変えることが・・・習慣を変えるには時間がかかるのと同じで使い方も変えるにはかなり意識をし続けて変える必要があります。

 

膝に痛みや違和感を感じておられる場合は、調整方法だけでなく、身体の使い方も同時にチェックしてみてくださいね😊

 

こちらの動画が参考になると思います。ご参照ください。

使い方を変えていくための参考動画

画像をクリック

ブログ投稿でもそのうち下腹部&股関節周りの力についてあげていく予定です。

YouTube

こちらの内容を動画でも少し省略して撮りました😊よろしかったらこちらも参考にしてみてください。

 

当院は。

膝関節周りだけでなく、全身をみながら膝関節に負担がかかる状況を改善していきます。

ダイレクトに膝周りを集中して調整すると共に、立ち上がった瞬間の使い方が変えやすいように調整も行います。

 

使い方を変えることはご自身で取り組んで頂くしか無いのですが、その方により動きのイメージの仕方が異なります。

動かし方や使い方がピンとくるまで、一緒に思案しその方に合ったベストな方法を見つけていきますのでお悩みの場合は一度ご相談くださいませ😊

 

整体「華羽」  

原田文