読了目安:9分です -2024.10.18–
こんにちは。
今回の内容は、施術中に時折なる方がいるので少し書いてみようと思います。
1:なぜうつ伏せになるとつるのか?
単純な話。
前側が伸ばされて
ふくらはぎ-膝裏までが縮んだ
からです。
うつ伏せの体勢は、太もも表からみぞおちにかけて強制的に伸ばされる体勢です。
ただ、つる場合は条件があります。
元々、みぞおちから太もも表まで縮んでいる状態だった場合です。
つるのは足なのに、なぜ腹部ー太もも?と思われるかも知れませんが
筋肉は表層の結合組織(筋膜)によって全てつながっている
ので、前側が元々縮んでいたところから強制的に伸ばされることで
結合組織に余裕がなくなり辻褄を合わせるように対となる箇所が縮むのです。
2:太もも表とふくらはぎは対となる関係
太もも表とふくらはぎがなぜ「対」となる関係かというと。
本来、大臀筋や下腹部の引き上げが十分に行われていれば、前後の筋バランスは均衡を保ちやすいです。
下図の様に、下腹部や股関節の力が抜けると太もも表(大腿四頭筋)とふくらはぎ(下腿三頭筋)が過剰に働き姿勢を保とうとする様になります。
下絵のピンク色の部分は太もも表・ふくらはぎが過剰に使われる姿勢の時に同時に使われる箇所です。
前後バランスが不均衡になることにより、太もも表とふくらはぎが同時に過剰に働くため、”対となる関係”となるのです。
⬇️下左絵の様な使い方が繰り返されると、大腿四頭筋・下腿三頭筋は過剰に働きがちです。
因みに。右絵のような使い方だと、長時間(2-3時間)歩いても太もも表やふくらはぎは多少硬くはなっても少しほぐせば弛緩します👍太もも、ふくらはぎがパンパンor太くなりやすい方は腹圧&股関節伸展の力を見直すと良いです😊
2:うつ伏せが悪いのか?
うつ伏せ体勢が要因と言うよりは。
普段、腹部から太もも表にかけて縮む使い方をしている、
からです。
この縮む使い方というのは、大半は「実感はない」場合が多いと思います。
言葉で書くなら。
・股関節の力を抜いて立っている・歩いている
・腹圧が抜けた状態で立っている・歩いている
・座る時間が圧倒的に多い
場合、みぞ落ちから太もも前側は縮み続けています。
⬇️一番左、中間の状態がみぞおちから膝まで11とすると、右2つは11以下になっています。結構縮んでいるのがわかりますでしょうか
3:縮まない使い方、とは?
股関節の力を十分に使えている・腹圧を十分に常にかけていれば
みぞちから太もも表までは”中間”の位置にあることが多いので
伸びるも縮むにも抵抗がない
状態のでうつ伏せになってもつる可能性は低いです。
「中間」の位置とは?
今回は腹圧について少し書きます。(股関節は動画で色々やりましたのでYouTubeをご参照ください)
腹圧がかかっていれば縮み続けない
腹圧、というと難しいイメージを持たれるかも知れませんが。
要は、
内臓を筋肉で支えているかどうか
です。
わかりやすく言うと。
・お腹が出ている=内臓が出ている=お腹の力が抜けている(特に下っ腹)
場合は「腹圧がかかっていない」と言えます。
「腹圧」とは腹部の筋肉が内方向に圧がかかっている状態
です。
※自前の筋肉で内臓を押し込めておく力
腹部の筋肉で内方向に圧をかけ続けながら
・立位
・歩行
を取っていれば、自然とみぞおちから太もも表まで縮み続けることはなくなりますから、うつ伏せになったとしても急激に伸ばされることはなくなるのでつることもなくなります。
仰向けでも同様の背景でつります
今回はうつ伏せを題にしましたが、仰向けでも急激に伸ばされることはあります。
日中、腰を曲げ続ける体勢を取り続けていた場合は夜寝る前に
みぞおちから太もも前までを十分に伸ばしてから(特に下腹部〜足の付け根)
横になってくださいね。
つってしまったら落ち着くまで待ってください💦
体勢の変換によりつる場合は使い方を変えると共に、全身の結合組織を整えることでつりにくくなりますよ✨
全身バランスが均衡になるように整えたい方はご相談ください😊
整体「華羽」
原田文
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