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ー症状・経過・自分でできる評価とケアのヒントー

2025.6.16 読了目安;11分です

🔷凍結肩ってどんな状態?

ある日突然やってくる肩の強い痛みと動きの制限。

五十肩より、重い状態を凍結肩と言います。
医学的に「凍結肩(frozen shoulder)」や「癒着性関節包炎」と呼ばれます。

 

なぜ“凍る”と呼ぶのか?

肩関節を包む「関節包」という袋状の組織が、炎症によって固まり、動かせなくなる状態です。
まさに“関節が凍った”ような感覚になるので、こう呼ばれています。

 


🔷主な症状と特徴

凍結肩は、

**自分で動かす動作(自動運動)**も、

**他人に動かしてもらう動作(他動運動)**も、

どちらも制限されるのが特徴

 

よくある訴え:

  • 腕を横に上げようとすると肩がすくむ
  • 背中に手が回らない(エプロンが結べない)
  • 頭が洗えない
  • 服が脱ぐのが大変
  • 後ろポケットに手が届かない
  • 夜中にズキズキと痛む(夜間痛

 


🔷原因は?誰に起きる?

原因は完全には解明されていませんが、以下の2タイプがあります。

タイプ特徴
原発型明確な原因がないが、糖尿病や代謝異常が関係していることがある
続発型肩のケガや手術の後など、既往歴に基づくもの

若年層にはほとんど見られないことから、「肩関節を動かす機会が少ない生活」も一因と考えられます。

 


🔷経過と回復の3ステージ

五十肩は、自然に回復することが多いですが、凍結肩と呼ばれる重度のものは自然治癒が難しいことが多いです。
炎症から治癒まで、3つのステージを経て徐々に改善していきます。

 


● 第1期(炎症期・拘縮前期)

期間:0〜2*3週間

  • 肩の強い痛み(夜間痛・安静時痛)
  • 急に可動域が狭まる
  • 関節包とその周辺組織に炎症

この時期のケアポイント

  • 安静が最優先
  • 無理に動かさず、冷却や必要に応じて鎮痛剤を
  • ※整体や徒手療法は避ける時期です

 


● 第2期(凍結期)

期間:数ヶ月〜半年程度

  • 炎症は落ち着き始めるが、肩の動きが著しく制限
  • 動かすと痛むが、何もしていないと痛みは軽減
  • 関節包が“硬く”なる時期

この時期のケアポイント

  • 動かす練習を開始
  • 徒手療法(施術)+ご自身での積極的な運動
  • 肩甲骨周囲の筋肉を緩めるのがポイント

📌 Check 自分で確認できる硬さのサイン

  • 腕を真上にあげたとき、肩が先に上がる
  • 背中に手を回せない
  • 可動域の終わりに「カチッ」と止まる感じがある

 


● 第3期(解凍期)

期間:半年〜1年(個人差あり)

  • 動きの制限が徐々に改善
  • 関節包の硬さが取れ、動かすことでどんどん回復

この時期のケアポイント

  • 引き続き、徒手療法+運動の併用
  • 温めながら動かすとより効果的
  • 可動域の拡大には「繰り返しの刺激」が大切

 

※ご注意ください※

この期間はあくまで、

継続的に可動域を拡大させるアプローチをした結果起こる改善にかかる期間です。

凍結肩と言われるほどの炎症である場合、この時期が来れば自然と治癒するものではありません。

筋肉の硬さだけでないからこそ、自然と治癒する可能性は低いです。そういう背景がある状態なのです。

可動域を広げるアプローチを全くされておられない場合、何年も状態が変わらず、といった場合もあります。

 


🔷なぜ動かせなくなるのか?

肩の動きは、実は**腕と肩甲骨の“連携プレイ”**で成り立っています。

 
凍結肩では、関節包の炎症によりこの連動が失われ、結果的に肩甲骨の動きも制限が強くなります。

硬くなりやすい筋肉

  • 三角筋・上腕二頭筋・上腕三頭筋(肩甲骨に付着)
  • 肩甲骨を安定させる筋肉;ローテーターカフ‘小円筋/棘下筋/棘上筋/肩甲下筋(特に働きが減る

💡 固まる前に、肩甲骨の動きを保つ工夫を日常に取り入れることが予防にもなります。

 


🔷まとめ:早く治すためにできること

五十肩は、自然に治る疾患ではありますが、動かさずにいれば凍結肩となり自然治癒が難しくなることもあります。

 

また、普段から肩周りを動かさない機会が多いと、炎症時、一気に重症化し凍結肩となることもあります。

 
もしなってしまったら、どの段階にいるのかを知り、適切に対応することが早期回復の鍵です。

🔍 自分でできるチェックリスト

  • 夜間にズキズキ痛む → 第1期の可能性(安静+冷却)
  • 動かすと痛い、動かさないと痛くない → 第2期(少しずつ動かす+早期改善を望むなら施術)
  • 動く範囲が徐々に広がってきた → 第3期(毎日動かし最大可動域を広げる)

 


✋ 施術では何ができる?

特に第2期・第3期に入った方は、施術によるアプローチが有効になります。

  • 動きにくくなっている筋肉や関節周囲を緩める
  • 肩甲骨と腕の連動を取り戻す
  • ご自身でできるセルフケアのアドバイスも行います

施術とセルフケアの大きな違いは、関節周囲を徹底的に緩めて動きやすい状態にしていくことです。

ここはご自分では難しくなる調整なので、治りが遅いと感じる、早期に改善していきたい方は関節周囲の緩みを進めていくことをお勧めします。

 


📌さいごに

凍結肩は、「突然の痛み」「原因がはっきりしない」といった点から、不安になりやすい症状のひとつです。

しかし。

経過と回復の流れを知り、自分の状態を把握できれば、適切に対応していくことができます。

 

年齢関係なく身体は変わり続けるものです。

根気よく続ける必要はありますが、必ず身体は変わります。

 

無理なく・確実に動ける身体へ、一緒に整えていきましょう✨

 

日常生活上ストレスが多いと感じたり、ご自分だけでは変化がなかな起きず困ってる方は一度ご相談くださいね☺️

📍アクセス

東京都北区赤羽(赤羽駅から徒歩5分)
※プライベート空間のため、住所詳細はご予約後にご案内いたします。

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