ー手術でも注射でもない、膝本来の動きを取り戻すためにー
2025.6.21 読了目安:13分です
こんにちは😊
今回は、「しゃがめない」「正座ができない」というお悩みについて、少し深く掘り下げてみたいと思います。
✅ 正座をすると膝が突っ張る
✅ しゃがもうとすると、途中で止まる感じがする
✅ 無理に曲げると、痛みや違和感が出る
こういった状態に心当たりがある方へ。
今すぐ日常生活に支障が出ているわけではないかもしれません。
でも。
「できなくなったこと」に気づいた今こそが──
からだと対話を始めるベストなタイミングかもしれません✨
※骨の変形が明らかである場合は当てはまらない可能性があります。
🔷「膝が曲がる」とは、実はとても繊細な動き
膝関節は、大腿骨・脛骨・腓骨、そしてその前面にある膝蓋骨(お皿)で構成されています。

膝がスムーズに曲がるためには、単に筋肉が伸びるだけではなく、
筋肉同士・筋肉と結合組織・結合組織自体が滑らかに動く「滑走性」が必要です。
具体的には、
- 筋肉が大腿骨上でしっかりスライドして最大限のびること
- それに合わせて膝蓋骨(お皿)も自由に動くこと
この2つが自然に行われているとき、私たちは無意識にしゃがんだり正座ができているのです。

🔷曲がらなくなる原因は“筋肉”ではないことも
「筋肉が硬くなったからかな?」と思われる方も多いですが、
実はもっと“奥の構造”が関係している場合があります。
それが、
✔️ 関節包
✔️ 脂肪体
✔️ 滑液包(膝蓋上嚢)
といった関節の中の軟部組織たちです。
【引用:機能解剖と運動療法p.189】
とくに今回注目したいのが、
- 膝蓋上嚢(しつがいじょうのう):関節のクッションのような袋状の組織
- 脂肪体:膝の中のクッション材。動きを助ける“滑り”の潤滑役
- 膝関節筋:小さな筋肉ですが、膝蓋骨の動きに深く関与

これらが硬くなることで、膝蓋骨の動きがロックされ、膝を途中までしか曲げられなくなるのです。
🔷膝蓋骨(お皿)は、本来よく動く
意外に思われるかもしれませんが、
膝蓋骨は本来、膝を伸ばした状態で「上下左右に動く」構造になっています。

でも──
長期間にわたって同じ姿勢を続けたり、怪我や運動不足、加齢などが重なると、
この膝蓋骨の周囲にある靭帯や滑液包、脂肪体などが“硬く”変化してしまいます。
その結果、
- お皿が滑らなくなる
- 曲げようとすると「引っかかる」
- 無理に曲げると”引っ張られて”違和感や痛みが出る
といった状態に。

つまり、「しゃがめない・正座ができない」は──
お皿の動きが鈍っているサインでもあるのです。
※筋肉の滑走性だけが問題であることも多いです!これはまた明日投稿します✍️
🔷ではどうしたら、また膝は曲がるようになるのか?
ポイントは以下の3つです。
1. 膝蓋骨まわりの滑走性を取り戻すこと
特に膝蓋上嚢や脂肪体の“線維化”が進んでいると、動きを取り戻すには時間がかかる場合もありますが、適切なアプローチで改善が見込めます。

2. 膝関節筋の柔軟性を回復すること
小さな筋肉ですが、滑液包の動きに関与するため重要です。

3. 状態に合った徒手的な調整を行うこと
筋肉・靭帯・軟部組織、それぞれの状態を評価し、適切な順番で整えていくことで、膝の自然な可動が戻ってきます。
🔷今からでも遅くない、むしろ“今”が好機
多くの方は、「しゃがめないくらいなら生活できるし」と、長いあいだ放置されることが多いです。
でも。
膝の動きが制限されるということは、身体の他の部位も補い始めているということ。
すると──
- 筋肉の短縮
- 股関節や足首への負担
- 代償的な歩き方
と、からだ全体に連鎖が広がってしまいます。
今、違和感を感じられている“この感覚”をどうか見過ごさないでください。
サインを受け取ったら、からだは、きっと応えてくれます☘️
🔷ご自宅でできるケアも、まずはここから
「まずは自分で何か始めてみたい」という方には、
膝蓋骨まわりの組織にやさしく働きかけるセルフケアを動画でご紹介しています。
🔽 セルフケア動画はこちら
要因【腰】内もも付け根の硬さ/伸びにくさによる腰痛 #腰痛 #内転筋 #166
この動画は、膝蓋骨周辺ではなく、太ももの筋肉の滑走性を整えるためのものです。施術でも、膝蓋骨周辺を緩めるとしても、まず太ももの滑走性改善は必ず調整することなのでまずはこちらからトライして見てください😊
🔷Q&A|よくあるご相談から
Q:しゃがめなくても日常生活はできているんですが、それでも整えたほうがいいのでしょうか?
**A:**はい、実際そうおっしゃる方がとても多いです。
ですが、しゃがめない=膝の一部機能が制限されている状態。
代償的に他の関節や筋肉に負担がかかっている可能性もあります。
今のうちに整えておくことで、今後の痛みや可動制限の予防にもつながりますよ。
Q:何年も前から正座ができないのですが、今さら動くようになりますか?
**A:**変形が進行していなければ、十分に変化は起こせます。
「何年もできなかったけれど、今は正座ができるようになった」という方も少なくありません。
状態によって回復スピードは異なりますが、やる価値のあるケアだと思います。
Q:整形外科で“様子を見ましょう”と言われたのですが、それでも相談していいのでしょうか?
**A:**もちろんです。
「様子を見る」期間にこそ、できることはたくさんあります。
レントゲンでは写らない“滑走性”や“軟部組織の硬さ”は、徒手での確認と調整が効果的なことも多いです。
一人で抱え込まず、いつでもご相談くださいね。
🔷ご相談をご検討中の方へ
この投稿を読んで、
「もしかして私の膝も同じかも…」と感じられたなら、
その感覚こそがご自身からのメッセージです。
整形外科で「様子を見ましょう」と言われても、
まだ手技療法でできることはたくさんあります。
歩くのもつらい、という状態ではなく、
「なんとなく不自由を感じてきた」
──そのくらいの時期こそ、回復のチャンスなのです。
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