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更年期?年齢?その前に、「股関節の使い方」にヒントがあるかもしれません

2025.6.24 読了目安:12分です

こんにちは。

今回は、

✅「あぐらをかいた時に片方が開かない」

✅「しゃがみにくい」

といった日常の動作に不調を感じている方に向けて、ひとつの症例をもとにご紹介します。

 
年齢や更年期の影響と思っていたこと

が、筋肉や関節の使い方に由来していたとわかると、自然と希望が湧いてくることもあります。

 

今、「何が起きているのか」が明確になれば、そこに適したケアや調整を加えることができます。
それは、何歳からでも始められる変化のきっかけになります。

 


🔸ご相談内容から見えたこと

今回の方は、50代の女性で仕事と家庭と忙しく働かれている方。
主なご相談は以下のものでした。

  • あぐらをかこうとすると右股関節が開かない
  • 左右差が大きく、無理に開こうとすると痛みが出る
  • しゃがむ動作でも膝に痛みがあり、腰を丸めて手を伸ばしてなんとか物を取っている
  • 更年期症状も重なっており、「年齢的なものかもしれない…」「仕方ないのかな…」と不安を感じている

不調の出方や訴え方は人それぞれですが、「身体が思うように動かない」ことのストレスや不安感は、年齢や立場を問わず共通しているように思います。

 


🔸専門的な視点からの身体評価

仰向けで股関節の状態を左右比べると、右側に詰まり感があり、大腿骨が骨盤に引き寄せられて回旋がしにくい状態でした。

 
関節そのものの可動域に問題はなかったため、原因は周囲の筋肉の伸縮性の低下にあると考えられます。

 

特に目立っていたのは以下の点です:

  • **内転筋群(とくに恥骨筋)**の短縮
  • **大腿直筋(太ももの前側の筋肉)**の短縮
  • それに伴って、腹部の働きの弱さも見られました

腹部が働きにくくなると、その内側にある臓器や奥の筋肉(大腰筋など)の動きも低下していきます。
その結果、鼠蹊部(脚の付け根)の動きが止まり、身体の動線が狭まってしまうのです。

大腰筋・腸骨筋(腸腰筋)の働き

 


🔸軽い調整だけで、動きが変わった

右内転筋(恥骨筋)や大腿直筋を中心に軽く調整を加え、
股関節の詰まりが緩んできたところで再びあぐらをかいていただくと──

「痛くないです!」

とのお言葉😊

 
無理なく動かせる感覚が戻ってきたことはとても大きな変化です。

立ってしゃがんでいただいた際にも、深くしゃがみこめるようになり、
膝や腰の負担が減っている様子が見てとれました。

 


🔸自宅で取り入れられるセルフケア

お忙しい方でも日常に取り入れやすいよう、以下のセルフケアをご提案しました。

✅ 太もも〜腹部〜胸部をつなぐストレッチ

椅子に膝を乗せ、膝を支点にして太ももの前〜腹部〜胸部までを気持ちよく伸ばします。

 
このとき、大腰筋が伸びますが、感覚としては大腿四頭筋や腹部がしっかり伸びる感覚を感じられるまで伸ばしてください。

 

実際に行っていただいたところ、骨盤を前に出そうとするときついと感じておられ
「この動き、普段全然してないんだな…」とご本人も驚かれていました。

 

✅ 寝る前のゆったりストレッチ

仰向けで膝を曲げたまま、両脚を外側に開き、股関節を回外位(外に開いた状態)で10分キープ


この姿勢により、奥の大腰筋がゆるみやすくなり、
結果的に大腿四頭筋の過剰な働きも落ち着いていきます。

 

こうした地味だけれど深く効くケアは、年齢や忙しさに関係なく続けられるのが魅力です。

 


🔸使い方のポイントを少し変えるだけで

  • しゃがむときは、膝ではなく「股関節」を支点に
  • 歩くときは、大腿骨が骨盤よりも後ろにくるような「股関節の伸展」を意識

このような日常の動きの“使い方”を少し見直すだけで、
身体の負担は驚くほど減っていきます。

 


🔸今の不調は、「身体と向き合う機会」かもしれません

「年齢のせいかな」「更年期だから仕方ないかな」
そう思うことは、とても自然なことです😊

 

でも今回のように、**視点を変えることで見えてくる“思わぬ要因”**があります。
それは、“変えられる”可能性があるということ。

 

身体は何歳からでも変わり続けていきます☘️

 
今感じている違和感も、もしかしたら「今だから気づけたサイン」かもしれません。

 

どうかこの機会を、ご自身の身体と対話する時間として大切にしていただけたらと思います✨

 


🔸よくあるご質問(Q&A)

Q1. 更年期と筋肉の関係って、関係ありますか?
A. あります。ただ、直接的要因ではありませんので全てを更年期のせいにしてしまうと、見落とされがちな筋肉由来の原因を逃してしまいます。両方の視点から見ることが大切です。

Q2. 動かすと痛い時は、動かさない方がいいですか?
A. 無理に動かすのはNGですが、「どうやったら痛くないか?」を探ることは痛み解消に繋がりますので状態はじっくり見てみてください。

Q3. 忙しくてケアの時間が取れないのですが…
A. 一度に長時間やる必要はありません。1日1回、1分でもできることから始めてみてください。それが“身体の負担解消”をする第一歩になります。

 


🔸気になった方へ

今回の内容を読んで、「これ、自分にも当てはまるかも」と思われた方。
それはご自身の身体からのサインかもしれません。

いつでもご相談ください。
どこかに答えを押しつけるのではなく、共に探し、共に整えていくことを大切にしています。

 

あなたのからだが、まだ変われるとしたら──


その可能性を、今ここから一緒に見つけていきましょう。

fumi

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